エレディンの乙女と青龍の守護者
「これは!」
ウェルロイドは驚いた声をあげた。


幼な子は驚いて彼の太い首に腕を回した。
ウェルロイドは確かに、幼な子の手の甲に、青いひかりの円のようなものが浮かび上がるのを見た。それで驚いて声を上げたのだった。

「ウェルロイド様、それは、、もしや、、」
そばでごくりと息を飲み込んだのは、赤茶の髪を短く刈り込んだ精悍な顔つきの男だった。

「え?」
何故か警戒心も全くなく、首にしがみついている幼な子も彼らの視線の先を辿る。


幼な子はぎょっとした。


そして思い出した!

なんで忘れていたのかわからない!



「まぁ!」と大きな声をあげる。


そして自分を抱き上げている男にぐるりと向き直った。
「わたしがさがしていたのはあなただわ!

あなたをしゅくふくしにきたのよ!」

二人の男の顔がいきなりドアップで迫ってきた。
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