エレディンの乙女と青龍の守護者
「私を祝福にだと?」

驚いた顔の二人を前に、幼な子はウェルロイドに大きく頷いて見せた。

「そうです!それがわたしのおやくめです!」

呆気にとられている男たちをおいて続ける。
「わたしはめがみしゃまのししゃとして、

あぁ、なぜでしょ、、はなしつらいでしゅわ」

「まてまて、小娘!
それはどういう意味かわかって言っているのか?
いや、待つな、わかるはずがない!
こんな幼な子に何がわかるとー、、」
そう言ったのは赤茶の短髪の男の人だった。赤茶の短髪の人はこめかみに手を当てた。

「わたしはめがみしゃまがつかわしゃれたおとめでしゅ!」

「はぁ?!乙女?!」
短髪の人はとうとう言ってしまったか、という風な顔になる。信じられるはずがないと声をあげる。

「わたしはめがみしゃまのおとめでしゅ!」

幼な子は小さな手を突き出す。
「ひかりのえんがたしかにでておりましゅ!
あなたでまちがいありません!」

「確かに、青いひかりの円が浮かび上がっている。
だが、」
明るい金髪の男が口を開く。

「だからと言って、すぐには信じ難いな。
不思議な現象ではあるが、おまえは乙女というには、、」

ウェルロイドは腕に抱えた幼な子をまじまじと見つめる。

「みかけではありませんわ!」
幼な子は頬を蒸気させ力説する。

「あなたはしゅごしゃさまです!」
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