溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
「来週の火曜日のイベントで使う美容サプリの発注書って、青山さんが担当したよね?」
「あ、はい。私ですが……」
不意に主任から声を掛けられて頷けば、「あのさ」と焦ったように続けられた。
「イベント企画チームからサプリの数が足りないって言われたんだけど、今確認できる?」
「えっ!? すぐに確認します……!」
心臓が跳ね上がり、バクバクと鳴り始める。
少し前に作成した発注書を確認すると、ゼロがひとつ足りなかった。
「すっ……、すみません!」
冷や汗が背中を伝い、思考が止まりそうになりながらも咄嗟に謝罪の言葉を紡いでいた。
「どういうこと?」
「五千で頼まれていたのに、五百になっていて……」
どうしよう、どうしよう……。
頭の中ではそればかりが駆け巡り、言葉尻が弱くなっていく。
「五百って……どうしてそんな……! 足りなさ過ぎるじゃないか!」
こんな初歩的なミスをしたのは、初めて。
そして、週明けまでには足りない四千五百個を集めないといけないのは明白で、それが簡単なことではないとわかっているからこそ、主任の声が耳に入らなくなりそうだった。
「あ、はい。私ですが……」
不意に主任から声を掛けられて頷けば、「あのさ」と焦ったように続けられた。
「イベント企画チームからサプリの数が足りないって言われたんだけど、今確認できる?」
「えっ!? すぐに確認します……!」
心臓が跳ね上がり、バクバクと鳴り始める。
少し前に作成した発注書を確認すると、ゼロがひとつ足りなかった。
「すっ……、すみません!」
冷や汗が背中を伝い、思考が止まりそうになりながらも咄嗟に謝罪の言葉を紡いでいた。
「どういうこと?」
「五千で頼まれていたのに、五百になっていて……」
どうしよう、どうしよう……。
頭の中ではそればかりが駆け巡り、言葉尻が弱くなっていく。
「五百って……どうしてそんな……! 足りなさ過ぎるじゃないか!」
こんな初歩的なミスをしたのは、初めて。
そして、週明けまでには足りない四千五百個を集めないといけないのは明白で、それが簡単なことではないとわかっているからこそ、主任の声が耳に入らなくなりそうだった。