溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
「どうした? なにかあった?」
「あっ、穂積課長!」
不意に聞こえてきた声に顔を上げると、外出していた穂積課長が人だかりになっている私の方を見ていた。
すぐに二宮くんと主任が駆け寄り、事情を説明しているようだった。
視界が滲みそうになったのは、課長の声を聞いてしまったせいなのかもしれない。
さっきまでは涙を出す余裕すらなく、真っ白な思考で立ち尽くしているだけだったのに、今は鼻の奥がツンと痛んでいる。
「事情はわかった。ひとまず、研究所の方に連絡します」
「えっ⁉︎ 研究所ですか!?」
「研究所にも多少の在庫はあるはずです。それで対応できるかもしれません」
「でも、研究所からなんて聞いたことが……」
「ですから、僕がどうにかします。主任はイベント企画チームと連携を取って、確保できない分の代わりになるものを考えてください」
「わ、わかりました!」
穂積課長の指示に主任が頷くと、課長はすぐに自身のデスクに行き、電話を掛け始めた。
「あっ、穂積課長!」
不意に聞こえてきた声に顔を上げると、外出していた穂積課長が人だかりになっている私の方を見ていた。
すぐに二宮くんと主任が駆け寄り、事情を説明しているようだった。
視界が滲みそうになったのは、課長の声を聞いてしまったせいなのかもしれない。
さっきまでは涙を出す余裕すらなく、真っ白な思考で立ち尽くしているだけだったのに、今は鼻の奥がツンと痛んでいる。
「事情はわかった。ひとまず、研究所の方に連絡します」
「えっ⁉︎ 研究所ですか!?」
「研究所にも多少の在庫はあるはずです。それで対応できるかもしれません」
「でも、研究所からなんて聞いたことが……」
「ですから、僕がどうにかします。主任はイベント企画チームと連携を取って、確保できない分の代わりになるものを考えてください」
「わ、わかりました!」
穂積課長の指示に主任が頷くと、課長はすぐに自身のデスクに行き、電話を掛け始めた。