溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
「青山さん、俺はこれから工場の方に行ってくるから、青山さんは課長から指示をもらって」

「あっ……私……」

「大丈夫。全部は集められなくても、きっとどうにかなるよ。課長が研究所に頼んでくれているし、俺も工場でもう一度頼んでみるから」

「本当にごめんなさい……」

「今は謝罪なんていいから、とにかく間に合わせることを考えよう。大丈夫、課長と主任が動いてくれているし、俺もできる限り頑張るから」


ミスをしたのは私なのに、ここで泣くわけにはいかない。
二宮くんに頭を下げ、「よろしくお願いします」と言うと、彼はいつもの笑顔を見せてくれた。


「青山さん、すぐに出る支度をして。研究所に直接行くよ!」

「は、はい……!」


二宮くんが出ていったあと、穂積課長にそう言われて、慌ててバッグを持って立ち上がった。
課長は、この場にいる営業部のメンバーに「手が空いている人は主任から指示をもらって動いてください」と言い残し、私を視線だけで促した。

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