溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
穂積課長が買ってきてくれたデリカはどれも美味しくて、レモンサワーがよく進む。
いつだったか、普段はあまりサワー系を飲まないと言っていた課長も、今日はずっと私と同じものを飲んでいる。
と言うよりも、穂積課長が買ってきてくれた飲み物は、レモンサワーしかなかった。
冷蔵庫の中には、温くならないように出番を待っているものがまだ三本はある。
「課長も、今日はレモンサワーばかりですね」
「たまにはいいかと思って。それに、莉緒はレモンサワーが好きだろう」
当たり前のように言って微笑んだ課長が、「だから、一緒に飲もうと思ったんだ」と弧を描いた瞳のまま続ける。
仕事で大失敗をしたせいで弱っている心には、その優しさがすんなりと入ってきた。
「あの、課長……」
穂積課長がなにも言わずにいてくれたから、ずっと切り出すタイミングを見つけられずにいたけれど……。
やっぱり、ちゃんと言葉にしたい。
意を決した私は、グラスを置いてから深呼吸をして、課長の瞳を真っ直ぐ見つめた。
いつだったか、普段はあまりサワー系を飲まないと言っていた課長も、今日はずっと私と同じものを飲んでいる。
と言うよりも、穂積課長が買ってきてくれた飲み物は、レモンサワーしかなかった。
冷蔵庫の中には、温くならないように出番を待っているものがまだ三本はある。
「課長も、今日はレモンサワーばかりですね」
「たまにはいいかと思って。それに、莉緒はレモンサワーが好きだろう」
当たり前のように言って微笑んだ課長が、「だから、一緒に飲もうと思ったんだ」と弧を描いた瞳のまま続ける。
仕事で大失敗をしたせいで弱っている心には、その優しさがすんなりと入ってきた。
「あの、課長……」
穂積課長がなにも言わずにいてくれたから、ずっと切り出すタイミングを見つけられずにいたけれど……。
やっぱり、ちゃんと言葉にしたい。
意を決した私は、グラスを置いてから深呼吸をして、課長の瞳を真っ直ぐ見つめた。