溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
「あれ、二宮くんは?」
テーブルに戻ると多恵の姿しかなく、彼女は「トイレよ」と笑った。
このあとの言葉はすぐに予測できてしまい、あえて「そうなんだ!」と明るく笑って腰を下ろす。
「今ならちょっとくらい話してくれてもいいんじゃない?」
直後、多恵が瞳を緩め、予想通りの言葉を発した。
どこか楽しげな表情を前に、私はレモンサワーのグラスに伸ばしかけた手が止まってしまう。
「どっちから告白したの? そもそも、莉緒はいつから課長のことを意識してたの? 莉緒、好きな人がいた素振りすらなかったじゃない」
「うぅ……! それ、言わなきゃダメ?」
「白状しなさい。今なら二宮がいないんだし、そんなに恥ずかしくないでしょ。それとも、二宮が戻ってくるのを待ってから話す?」
ニコニコと笑う彼女は、一向に諦める気配がない。
ただ、二宮くんが戻ってくるまでにそう時間はかからないはずだと踏み、意を決して打ち明ける心づもりをした。
テーブルに戻ると多恵の姿しかなく、彼女は「トイレよ」と笑った。
このあとの言葉はすぐに予測できてしまい、あえて「そうなんだ!」と明るく笑って腰を下ろす。
「今ならちょっとくらい話してくれてもいいんじゃない?」
直後、多恵が瞳を緩め、予想通りの言葉を発した。
どこか楽しげな表情を前に、私はレモンサワーのグラスに伸ばしかけた手が止まってしまう。
「どっちから告白したの? そもそも、莉緒はいつから課長のことを意識してたの? 莉緒、好きな人がいた素振りすらなかったじゃない」
「うぅ……! それ、言わなきゃダメ?」
「白状しなさい。今なら二宮がいないんだし、そんなに恥ずかしくないでしょ。それとも、二宮が戻ってくるのを待ってから話す?」
ニコニコと笑う彼女は、一向に諦める気配がない。
ただ、二宮くんが戻ってくるまでにそう時間はかからないはずだと踏み、意を決して打ち明ける心づもりをした。