溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
「課長とは、たまたま一献で鉢合わせて……」
「一献って、あの小さな居酒屋のこと?」
「うん。店長さんと課長が友人だったみたいで、なりゆきで一緒に飲むことになったの。それで、ちょっと盛り上がったのがきっかけ、っていうか……」
事実は少しだけ違うけれど、あながち遠くもないはず。
しどろもどろ話す私に、多恵が焦れたように「それで?」と瞳を輝かせた。
「えっと……そのあと、課長から告白されて……」
「そうなの⁉ あ、でも莉緒は自分から告白できなさそうよね」
驚いたかと思えば納得したように頷いた彼女は、声音から興奮しているのがわかる。
いつもの落ち着いた雰囲気とはあまりにも違い過ぎて、なんだか笑ってしまいそうになった。
「じゃあ、莉緒はそれで付き合うことにしたんだ?」
「その、すぐってわけじゃなかったよ? でも、プライベートで一緒にいると楽しくて……。もちろん最初は戸惑ったし、付き合うなんて考えられなかったけど……」
羞恥はまだあるのに、多恵にもっと聞いてほしい気持ちも芽生え始める。
彼女も興味津々の瞳で私を見てくるから、それにつられるように口を開いていた。
「一献って、あの小さな居酒屋のこと?」
「うん。店長さんと課長が友人だったみたいで、なりゆきで一緒に飲むことになったの。それで、ちょっと盛り上がったのがきっかけ、っていうか……」
事実は少しだけ違うけれど、あながち遠くもないはず。
しどろもどろ話す私に、多恵が焦れたように「それで?」と瞳を輝かせた。
「えっと……そのあと、課長から告白されて……」
「そうなの⁉ あ、でも莉緒は自分から告白できなさそうよね」
驚いたかと思えば納得したように頷いた彼女は、声音から興奮しているのがわかる。
いつもの落ち着いた雰囲気とはあまりにも違い過ぎて、なんだか笑ってしまいそうになった。
「じゃあ、莉緒はそれで付き合うことにしたんだ?」
「その、すぐってわけじゃなかったよ? でも、プライベートで一緒にいると楽しくて……。もちろん最初は戸惑ったし、付き合うなんて考えられなかったけど……」
羞恥はまだあるのに、多恵にもっと聞いてほしい気持ちも芽生え始める。
彼女も興味津々の瞳で私を見てくるから、それにつられるように口を開いていた。