溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
ひとりで悶々としていると、穂積課長がククッと笑った。
こらえるような笑い方だけれど声を漏らす様は、心底楽しそうに見える。
「莉緒はからかい甲斐があるな」
悪びれもなく瞳を緩められて、尖らせてしまいそうだった唇が変な形で静止した。
魅力的な笑顔を向けられたせいで、からかわれたことに対して拗ねることもできない。
そんな私の唇にふわりと温もりが触れたのは、その直後のこと。
あまりにも自然に、まるで流れるような所作で唇が触れ合ったから、それがキスだと気づくまでに数秒を要した。
ゆっくりと顔を離した課長が、優しい笑みを浮かべている。
そのまま、頭をポンと撫でられた。
「ここに来たのは、莉緒が初めてだよ」
「え?」
「今までここに誰かを入れたことはないし、今後も莉緒以外の女性を入れる予定はないよ」
目を丸くすると、穂積課長がクスッと笑う。
「安心した?」と首を傾けられて、胸の奥がキュンと締めつけられた。
こらえるような笑い方だけれど声を漏らす様は、心底楽しそうに見える。
「莉緒はからかい甲斐があるな」
悪びれもなく瞳を緩められて、尖らせてしまいそうだった唇が変な形で静止した。
魅力的な笑顔を向けられたせいで、からかわれたことに対して拗ねることもできない。
そんな私の唇にふわりと温もりが触れたのは、その直後のこと。
あまりにも自然に、まるで流れるような所作で唇が触れ合ったから、それがキスだと気づくまでに数秒を要した。
ゆっくりと顔を離した課長が、優しい笑みを浮かべている。
そのまま、頭をポンと撫でられた。
「ここに来たのは、莉緒が初めてだよ」
「え?」
「今までここに誰かを入れたことはないし、今後も莉緒以外の女性を入れる予定はないよ」
目を丸くすると、穂積課長がクスッと笑う。
「安心した?」と首を傾けられて、胸の奥がキュンと締めつけられた。