溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
やっぱり、穂積課長はずるいよ……!
穂積課長は、いとも簡単に私の不安を取り除き、胸の痛みを癒してしまった。
しかも、まるでおまけのように、さらりと甘い言葉を添えて。
「安心したって顔してる」
「……っ! だって……」
「わかりやすくて可愛いよ」
私が言い訳を口にするよりも早く、再び唇が重なった。
チュッと鳴ったリップ音が、鼓膜をふわふわとくすぐる。
「か、課長は、ずるいです……」
「別に、なにもずるいことはしてないだろ?」
「……無意識だったら、一層タチが悪いですよ」
「人聞きが悪いな。確かに、ちょっとからかったけど」
「ほら、やっぱり……」
「莉緒が可愛い反応をするからだよ」
「でも、だからって……」
「あまりにも素直だから、ついからかいたくなったんだ」
清々しいほど爽やかに言い切り、少年みたいに悪戯な笑顔を向けてくる。
そんな風にされたら、私がなにも言い返せないことはきっとわかっているはずで、課長の狡猾さを垣間見たような気がしていた。
穂積課長は、いとも簡単に私の不安を取り除き、胸の痛みを癒してしまった。
しかも、まるでおまけのように、さらりと甘い言葉を添えて。
「安心したって顔してる」
「……っ! だって……」
「わかりやすくて可愛いよ」
私が言い訳を口にするよりも早く、再び唇が重なった。
チュッと鳴ったリップ音が、鼓膜をふわふわとくすぐる。
「か、課長は、ずるいです……」
「別に、なにもずるいことはしてないだろ?」
「……無意識だったら、一層タチが悪いですよ」
「人聞きが悪いな。確かに、ちょっとからかったけど」
「ほら、やっぱり……」
「莉緒が可愛い反応をするからだよ」
「でも、だからって……」
「あまりにも素直だから、ついからかいたくなったんだ」
清々しいほど爽やかに言い切り、少年みたいに悪戯な笑顔を向けてくる。
そんな風にされたら、私がなにも言い返せないことはきっとわかっているはずで、課長の狡猾さを垣間見たような気がしていた。