溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
ドキドキしながら穂積課長を見てみると、課長は目をわずかに見開いて静止していた。
どこか放心気味にも見える表情に、思わずきょとんとしてしまう。
「……今のは、莉緒が悪い」
程なくして、半ば投げやりにも聞こえるような口調で言い捨てられた。
ついでに、不機嫌そうなため息まで付け足されてしまう。
え、と零すよりも早く、背中に残っていた腕に押さえ込まれるようにして、体を強く引き寄せられた。
近かった距離がさらに近くなり、穂積課長の胸に閉じ込められる。
「か……っ⁉」
課長のことを呼ぶ暇すらもなく、噛みつくように唇を塞がれた。
最初から激しいくちづけは、私の吐息すらも奪うようだった。
名前を呼ぶために開いた唇の隙間から、熱い塊を差し込まれて。
反射的に引っ込めていた舌を捉えられ、一瞬で搦め取られてしまう。
苦しいくらいに絡み合い、強く吸い上げられて。
かと思えば、上顎をなぞって歯列を辿っていく。
逃げる暇なんて一秒たりとも与えられずに、意地悪な舌が口腔を這い回る。
無遠慮で傲慢な動きなのに、時折優しくくすぐるように口内を撫でられて、下肢が甘い疼きを覚えた。
どこか放心気味にも見える表情に、思わずきょとんとしてしまう。
「……今のは、莉緒が悪い」
程なくして、半ば投げやりにも聞こえるような口調で言い捨てられた。
ついでに、不機嫌そうなため息まで付け足されてしまう。
え、と零すよりも早く、背中に残っていた腕に押さえ込まれるようにして、体を強く引き寄せられた。
近かった距離がさらに近くなり、穂積課長の胸に閉じ込められる。
「か……っ⁉」
課長のことを呼ぶ暇すらもなく、噛みつくように唇を塞がれた。
最初から激しいくちづけは、私の吐息すらも奪うようだった。
名前を呼ぶために開いた唇の隙間から、熱い塊を差し込まれて。
反射的に引っ込めていた舌を捉えられ、一瞬で搦め取られてしまう。
苦しいくらいに絡み合い、強く吸い上げられて。
かと思えば、上顎をなぞって歯列を辿っていく。
逃げる暇なんて一秒たりとも与えられずに、意地悪な舌が口腔を這い回る。
無遠慮で傲慢な動きなのに、時折優しくくすぐるように口内を撫でられて、下肢が甘い疼きを覚えた。