溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
お風呂から出たあとにそのままベッドに行くことになったのは、言うまでもない。
髪を乾かすのもそこそこに、穂積課長にお姫様抱っこで寝室に連れていかれた時には、心臓が飛び出しそうなくらいドキドキした。
低い声で名前を呼ばれ、吐息混じりのキスを重ねて、一糸纏わぬ姿で触れ合って。
甘ったるい空気の中で戯れていると、なにもかもを忘れてしまいそうなくらいの幸福感を感じられた。
ただ、嬉しくて幸せなはずなのに、なぜか少しだけ怖くもなった。
こんなにも満ち足りた気持ちなのに、課長が離れてしまわないかという不安が芽生えたのだ。
「莉緒……好きだよ」
だけど、そんな私のほの暗い気持ちを溶かすように、穂積課長が甘やかに愛を囁いてくる。
すると、いつの間にか心が柔らかなもので包まれているようにポカポカして、胸の奥に落ちた影が薄れていった。
ふたり分の熱が立ち込めたベッドは、甘美な空気を纏っている。
課長に抱かれながら眠りに就く夜は、温かくて優しい日々の始まりのように思えた――。
髪を乾かすのもそこそこに、穂積課長にお姫様抱っこで寝室に連れていかれた時には、心臓が飛び出しそうなくらいドキドキした。
低い声で名前を呼ばれ、吐息混じりのキスを重ねて、一糸纏わぬ姿で触れ合って。
甘ったるい空気の中で戯れていると、なにもかもを忘れてしまいそうなくらいの幸福感を感じられた。
ただ、嬉しくて幸せなはずなのに、なぜか少しだけ怖くもなった。
こんなにも満ち足りた気持ちなのに、課長が離れてしまわないかという不安が芽生えたのだ。
「莉緒……好きだよ」
だけど、そんな私のほの暗い気持ちを溶かすように、穂積課長が甘やかに愛を囁いてくる。
すると、いつの間にか心が柔らかなもので包まれているようにポカポカして、胸の奥に落ちた影が薄れていった。
ふたり分の熱が立ち込めたベッドは、甘美な空気を纏っている。
課長に抱かれながら眠りに就く夜は、温かくて優しい日々の始まりのように思えた――。