溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
私の予想に反して、穂積課長はお風呂から上がると、驚くほどすんなりとリビングに移動した。
ソファーに座ってお互いの髪を乾かし合ったあとは、予定通りにふたりで年越しそばを作って夕食代わりに食べた。
食後にはバラエティー番組を観ながら、それぞれビールとレモンサワーを片手に他愛のない話を交わした。
本当に約束を守ってくれた課長は、「そろそろ年が明けるな」とごちた。
「明日は、初詣に行こう。近くの神社でもいいが、ドライブがてら少し足を延ばすか」
「でも、渋滞しませんか? 課長、運転するの疲れますよね?」
「別に平気だよ。それより……」
ビールの缶をローテーブルに置いた穂積課長が、私の手からもレモンサワーの缶を抜き取る。
それから、柔らかい瞳で見つめられた。
「そろそろ、名前で呼んでくれないか」
「え?」
予想外の言葉に、きょとんとする。
目を丸くする私を見ている課長は、なぜかおかしそうにクスッと笑った。
ソファーに座ってお互いの髪を乾かし合ったあとは、予定通りにふたりで年越しそばを作って夕食代わりに食べた。
食後にはバラエティー番組を観ながら、それぞれビールとレモンサワーを片手に他愛のない話を交わした。
本当に約束を守ってくれた課長は、「そろそろ年が明けるな」とごちた。
「明日は、初詣に行こう。近くの神社でもいいが、ドライブがてら少し足を延ばすか」
「でも、渋滞しませんか? 課長、運転するの疲れますよね?」
「別に平気だよ。それより……」
ビールの缶をローテーブルに置いた穂積課長が、私の手からもレモンサワーの缶を抜き取る。
それから、柔らかい瞳で見つめられた。
「そろそろ、名前で呼んでくれないか」
「え?」
予想外の言葉に、きょとんとする。
目を丸くする私を見ている課長は、なぜかおかしそうにクスッと笑った。