溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
穂積課長と一緒に過ごす時間は甘くて優しくて、心の中は幸福感で満ちていた。
だけど、明日から仕事が始まると思うと少しだけ憂鬱で、元日に引いたおみくじのせいか小さな不安が芽生え始めた。
「明日から仕事が始まりますね」
「嫌だって顔に書いてあるな」
「だって……」
困り顔で笑う課長を前に、私は眉を下げてしまう。
思わず、ため息まで漏れた。
「仕事は苦手なことも多いけど、智明さんと会えるのは嬉しいし、智明さんがいてくれるから頑張れます……。でも、仕事が始まると抱きしめてもらうこともなかなかできないのかなって思うと、やっぱり寂しいです……」
ソファーで肩を並べている私たちは、今は手を伸ばさなくても触れられるほど近くにいる。
だけど、明日からはこんな風に一緒に過ごすことはなかなかできなくなるはずだ。
営業事務の私はともかく、穂積課長は大きな仕事をたくさん抱えている。
課長の仕事量を考えると今月いっぱいは多忙だろうし、しばらくは平日の夜に会えることもないかもしれない。
だけど、明日から仕事が始まると思うと少しだけ憂鬱で、元日に引いたおみくじのせいか小さな不安が芽生え始めた。
「明日から仕事が始まりますね」
「嫌だって顔に書いてあるな」
「だって……」
困り顔で笑う課長を前に、私は眉を下げてしまう。
思わず、ため息まで漏れた。
「仕事は苦手なことも多いけど、智明さんと会えるのは嬉しいし、智明さんがいてくれるから頑張れます……。でも、仕事が始まると抱きしめてもらうこともなかなかできないのかなって思うと、やっぱり寂しいです……」
ソファーで肩を並べている私たちは、今は手を伸ばさなくても触れられるほど近くにいる。
だけど、明日からはこんな風に一緒に過ごすことはなかなかできなくなるはずだ。
営業事務の私はともかく、穂積課長は大きな仕事をたくさん抱えている。
課長の仕事量を考えると今月いっぱいは多忙だろうし、しばらくは平日の夜に会えることもないかもしれない。