溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
「課長が、すごく優しいから……」
「こら」
コツン、と額同士がぶつかる。
ゼロ距離にいる穂積課長は、私の唇を指先で撫でてから少しだけ顔を離した。
「課長じゃないだろ?」
「あっ……」
うっかり〝課長〟と呼んでしまった私は、思わず自然と笑ってしまっていた。
まだ涙で視界は揺れているけれど、今度はちゃんと笑顔になれた。
「智明さん……大好きです」
「知ってる」
私の言葉に、艶麗な笑みが返ってくる。
自信に溢れた顔つきなのに、真っ直ぐな双眸が幸せだと語っているから、なんだかおかしくなった。
「莉緒。落ち着いたら、話したいことがあるんだ」
「え?」
「今はまだ言えないけど、ちゃんと話せるときまで待っててほしい」
〝話したいこと〟がどんなことを指しているのかは、今はまだわからない。
だけど、私はすぐに頷いて見せた。
課長は安堵混じりに息を吐いて破顔したあと、再び顔を近づけてきた。
キスの予感に瞼を閉じた刹那、唇がそっと重なって優しくくちづけられた――。
「こら」
コツン、と額同士がぶつかる。
ゼロ距離にいる穂積課長は、私の唇を指先で撫でてから少しだけ顔を離した。
「課長じゃないだろ?」
「あっ……」
うっかり〝課長〟と呼んでしまった私は、思わず自然と笑ってしまっていた。
まだ涙で視界は揺れているけれど、今度はちゃんと笑顔になれた。
「智明さん……大好きです」
「知ってる」
私の言葉に、艶麗な笑みが返ってくる。
自信に溢れた顔つきなのに、真っ直ぐな双眸が幸せだと語っているから、なんだかおかしくなった。
「莉緒。落ち着いたら、話したいことがあるんだ」
「え?」
「今はまだ言えないけど、ちゃんと話せるときまで待っててほしい」
〝話したいこと〟がどんなことを指しているのかは、今はまだわからない。
だけど、私はすぐに頷いて見せた。
課長は安堵混じりに息を吐いて破顔したあと、再び顔を近づけてきた。
キスの予感に瞼を閉じた刹那、唇がそっと重なって優しくくちづけられた――。