溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
「ごめん! 誰か大至急、資料室に行ってくれない? これを取ってきてほしいんだけど」
不意に、営業部内に主任の声が響いた。
ぼんやりとしていた私は、ハッとして顔を上げる。
「私、行ってきます!」
「ごめんね、助かる! ……って、まだ食事中だった? これだけ取ってきてもらったら、残りも食べてもらっていいからね。誰かになにか言われたら、俺が許可したって言ってくれていいから」
もう食べる気にはなれなかったけれど、「はい」と微笑む。
それから、必要な資料が記されたメモを受け取って、資料室に急いだ。
その道中で、もう一度スマホを確認する。
残念ながらさっきと変わりはなく、深いため息が漏れた。
バレンタイン当日は、昼も夜もレストランは混むかもしれない。
予約を入れておこうと思うのに、穂積課長に返事をもらえないことにはそれもできない。
こんなことなら、思い切ってもっと早く誘っておけばよかったかも……。でも、課長は今月に入ってからもずっと忙しそうだし、今日だって朝から出たままだし……。
不意に、営業部内に主任の声が響いた。
ぼんやりとしていた私は、ハッとして顔を上げる。
「私、行ってきます!」
「ごめんね、助かる! ……って、まだ食事中だった? これだけ取ってきてもらったら、残りも食べてもらっていいからね。誰かになにか言われたら、俺が許可したって言ってくれていいから」
もう食べる気にはなれなかったけれど、「はい」と微笑む。
それから、必要な資料が記されたメモを受け取って、資料室に急いだ。
その道中で、もう一度スマホを確認する。
残念ながらさっきと変わりはなく、深いため息が漏れた。
バレンタイン当日は、昼も夜もレストランは混むかもしれない。
予約を入れておこうと思うのに、穂積課長に返事をもらえないことにはそれもできない。
こんなことなら、思い切ってもっと早く誘っておけばよかったかも……。でも、課長は今月に入ってからもずっと忙しそうだし、今日だって朝から出たままだし……。