溺愛誓約〜意地悪なカレの愛し方〜【コミカライズ配信中】
『––い、青山、聞いてるか?』
「えっ?」
『だから、一時間で支度できるか? って訊いたんだよ』
「どうしてですか?」
『昨日言っただろ、今日は出掛けるからって』
戸惑いと恥ずかしさを隠しながら尋ねると、穂積課長は呆れたようにため息をついた。
たしかにそんなことを言われていたような気もするけれど、昨夜も今も課長とキスをしてしまったという事実にいっぱいいっぱいで、とりあえずはそれどころじゃない。
「あの、それは……」
『デートするんだよ』
自分でもなにを言おうとしたのかわからなくて言葉に詰まると、間髪入れずに穂積課長がきっぱりと言い放った。
急展開すぎて一旦脳内を整理したいところだけれど、待ってもらえないことはなんとなくわかっている。
『一時間後に迎えに行くから、ちゃんと準備してろよ』
課長はそれだけ話すと、拒否も言い訳も受け付けないと言わんばかりに『じゃあな』と電話を切った。
「えっ?」
『だから、一時間で支度できるか? って訊いたんだよ』
「どうしてですか?」
『昨日言っただろ、今日は出掛けるからって』
戸惑いと恥ずかしさを隠しながら尋ねると、穂積課長は呆れたようにため息をついた。
たしかにそんなことを言われていたような気もするけれど、昨夜も今も課長とキスをしてしまったという事実にいっぱいいっぱいで、とりあえずはそれどころじゃない。
「あの、それは……」
『デートするんだよ』
自分でもなにを言おうとしたのかわからなくて言葉に詰まると、間髪入れずに穂積課長がきっぱりと言い放った。
急展開すぎて一旦脳内を整理したいところだけれど、待ってもらえないことはなんとなくわかっている。
『一時間後に迎えに行くから、ちゃんと準備してろよ』
課長はそれだけ話すと、拒否も言い訳も受け付けないと言わんばかりに『じゃあな』と電話を切った。