極上ショコラ〜恋愛小説家の密やかな盲愛〜
「とにかく、今すぐに原稿をくださいっ‼︎ それを持って、会社に戻りますから!」
「……無理だと思うけど」
意味深に言いながらベッドから出た篠原は、恥ずかしげもなく全裸姿を曝した。
「ちょっ……⁉︎ 先生、ちゃんと隠してくださいっ‼︎」
途端に真っ赤になって叫ぶと、彼がケロッとしたような表情で私を見下ろす。
「今更、なんだよ。さっきまではグッチャグチャになるまで泣きながら、思い切り乱れてたくせに」
わざわざ耳元で意地悪く落とされた言葉のせいで、リビングでの情事がまざまざと蘇ってくる。言葉通りグチャグチャにされた私は、想像だけでも腰が砕けそうになるほど、全身が熱くなっていくのがわかった。
ますます顔が熱くなるのを感じた時には、篠原がいつものように満足げに口元を緩めていた。
「しっかり記憶に刻んでおけよ」
「なっ……!」
彼の言葉ひとつで鼓動を大きくさせてしまい、動揺を隠せなくなる。それでも、黙ってはいられなくて、目の前の端正な顔をキッと睨んだ。
「変なこと言わないでください‼︎」
「強情だな、お前は……」
呆れたような口調とは裏腹に緩められた瞳が、私を見つめてくる。悔しくて堪らないのに、その綺麗な表情から目が離せなくなってしまいそうだった──。
「……無理だと思うけど」
意味深に言いながらベッドから出た篠原は、恥ずかしげもなく全裸姿を曝した。
「ちょっ……⁉︎ 先生、ちゃんと隠してくださいっ‼︎」
途端に真っ赤になって叫ぶと、彼がケロッとしたような表情で私を見下ろす。
「今更、なんだよ。さっきまではグッチャグチャになるまで泣きながら、思い切り乱れてたくせに」
わざわざ耳元で意地悪く落とされた言葉のせいで、リビングでの情事がまざまざと蘇ってくる。言葉通りグチャグチャにされた私は、想像だけでも腰が砕けそうになるほど、全身が熱くなっていくのがわかった。
ますます顔が熱くなるのを感じた時には、篠原がいつものように満足げに口元を緩めていた。
「しっかり記憶に刻んでおけよ」
「なっ……!」
彼の言葉ひとつで鼓動を大きくさせてしまい、動揺を隠せなくなる。それでも、黙ってはいられなくて、目の前の端正な顔をキッと睨んだ。
「変なこと言わないでください‼︎」
「強情だな、お前は……」
呆れたような口調とは裏腹に緩められた瞳が、私を見つめてくる。悔しくて堪らないのに、その綺麗な表情から目が離せなくなってしまいそうだった──。