極上ショコラ〜恋愛小説家の密やかな盲愛〜
Chocolat,01 強引な男に愛された女
遮光カーテンの僅かな隙間から入ってくる、淡く柔らかな光。
視界の端に映るそれに気づき、外は春だと錯覚してしまいそうな陽射しだったことをぼんやりと思い出す。
「考え事か?」
そんな私の視界を独占しようとしているのは、昼日中には似合わないひどく乱れたシーツ。
「……まだ、余裕そうだな」
背中へのキスに身を強張らせ、その言葉に恐怖心を抱いた。
「ぁ、ッ……せん、せっ……!」
息も絶え絶えに限界を訴えようにも、篠原は喉の奥でクッと笑うだけ。
そのうえ、私のなかに埋めている自身を、さらに激しく打ちつけてきた。
口を開けば出てくるのは、耳障りなほどに甲高い声。
私からこんなにも甘ったるい声が出るなんてことを、彼に抱かれるまでは知らなかった。
まるで卑猥な映像の中の女性のような嬌声に抱く羞恥と、今にも壊されてしまいそうな体。
そのふたつをなんとかしたくて、いやいやと首を横に振る。
「ほら、雛子」
だけど──。
「腰、もっと動かせよ」
篠原は私の耳元に唇を寄せ、いつものように低く冷静な声音で囁いた。
「……も、ッ……むりぃ、っ……!」
目尻から涙が零れた直後、奥深くを突かれて喉を仰け反らせた。
視界の端に映るそれに気づき、外は春だと錯覚してしまいそうな陽射しだったことをぼんやりと思い出す。
「考え事か?」
そんな私の視界を独占しようとしているのは、昼日中には似合わないひどく乱れたシーツ。
「……まだ、余裕そうだな」
背中へのキスに身を強張らせ、その言葉に恐怖心を抱いた。
「ぁ、ッ……せん、せっ……!」
息も絶え絶えに限界を訴えようにも、篠原は喉の奥でクッと笑うだけ。
そのうえ、私のなかに埋めている自身を、さらに激しく打ちつけてきた。
口を開けば出てくるのは、耳障りなほどに甲高い声。
私からこんなにも甘ったるい声が出るなんてことを、彼に抱かれるまでは知らなかった。
まるで卑猥な映像の中の女性のような嬌声に抱く羞恥と、今にも壊されてしまいそうな体。
そのふたつをなんとかしたくて、いやいやと首を横に振る。
「ほら、雛子」
だけど──。
「腰、もっと動かせよ」
篠原は私の耳元に唇を寄せ、いつものように低く冷静な声音で囁いた。
「……も、ッ……むりぃ、っ……!」
目尻から涙が零れた直後、奥深くを突かれて喉を仰け反らせた。