極上ショコラ〜恋愛小説家の密やかな盲愛〜
「……お前は、自分だけ満足したら終わりなのか?」
「へっ、変な言い方しないでくださいっ! だいたい、さっき二回もっ……!」
「あれだけで足りるわけがないだろ。俺はずっと我慢してたんだからな」
「我慢って……。二日前にも……」
「だからなんだよ? お前、昨日は拒否しただろ」
「当たり前です! 昨日は仕事で来たんですから! 私は公私混同するつもりはありません!」
「だから、昨日はキスだけで許してやっただろ? 今日は昨日の分もヤるんだよ」
両手を突っ張ったまま必死に抵抗していた私は、しれっと言い放った篠原に目眩を覚える。
「私、本当にもう無理ですよ!」
「これだけ元気があれば大丈夫だろ」
だけど……彼は、硬い胸板をググッと押していた私の両手をひと纏めにすると、涼しい表情で鎖骨にくちづけた。
「……っ」
強引さとは裏腹な優しい愛撫に絆されそうになる心を叱責し、自由を奪われてしまった両手に力を込めたまま口を開く。
「いい加減にしてください! 私を殺す気ですか⁉︎」
辛うじて動かせる足を藻掻かせながら、篠原に精一杯の抵抗を見せたけれど──。
「この程度で死ぬわけがないだろ。いいから、もう一回抱かせろ」
彼は、私の言動にはまったく気にも留めず、あっけらかんと言った。
「へっ、変な言い方しないでくださいっ! だいたい、さっき二回もっ……!」
「あれだけで足りるわけがないだろ。俺はずっと我慢してたんだからな」
「我慢って……。二日前にも……」
「だからなんだよ? お前、昨日は拒否しただろ」
「当たり前です! 昨日は仕事で来たんですから! 私は公私混同するつもりはありません!」
「だから、昨日はキスだけで許してやっただろ? 今日は昨日の分もヤるんだよ」
両手を突っ張ったまま必死に抵抗していた私は、しれっと言い放った篠原に目眩を覚える。
「私、本当にもう無理ですよ!」
「これだけ元気があれば大丈夫だろ」
だけど……彼は、硬い胸板をググッと押していた私の両手をひと纏めにすると、涼しい表情で鎖骨にくちづけた。
「……っ」
強引さとは裏腹な優しい愛撫に絆されそうになる心を叱責し、自由を奪われてしまった両手に力を込めたまま口を開く。
「いい加減にしてください! 私を殺す気ですか⁉︎」
辛うじて動かせる足を藻掻かせながら、篠原に精一杯の抵抗を見せたけれど──。
「この程度で死ぬわけがないだろ。いいから、もう一回抱かせろ」
彼は、私の言動にはまったく気にも留めず、あっけらかんと言った。