君がくれた明日は、七色の光を描いている
*
「珍しいね、遅刻?」
教室に向かう途中、同じクラスの朝陽くんが声をかけてきた。
今日も寝癖一つない、清潔感のある自然なセピア色の髪。
「ああ……うん、寝坊しちゃって」
さっきまで智也といたことを知られたくなくて、咄嗟に嘘をついた。
制服や髪の乱れは化粧室で確かめたはずなのに、なぜだか頬が熱くなる。
「あとでノート貸そうか」
「ほんと? ありがと」
優しい朝陽くんへ笑顔を向けると同時に、
「朝から親密な感じだな、二人とも」
背後から朝陽くんと同じ声が降ってくる。
振り返るとそこには、朝陽くんの双子の兄、陽介が立っていた。
「珍しいね、遅刻?」
教室に向かう途中、同じクラスの朝陽くんが声をかけてきた。
今日も寝癖一つない、清潔感のある自然なセピア色の髪。
「ああ……うん、寝坊しちゃって」
さっきまで智也といたことを知られたくなくて、咄嗟に嘘をついた。
制服や髪の乱れは化粧室で確かめたはずなのに、なぜだか頬が熱くなる。
「あとでノート貸そうか」
「ほんと? ありがと」
優しい朝陽くんへ笑顔を向けると同時に、
「朝から親密な感じだな、二人とも」
背後から朝陽くんと同じ声が降ってくる。
振り返るとそこには、朝陽くんの双子の兄、陽介が立っていた。