君がくれた明日は、七色の光を描いている

陽介は、朝陽くんよりも長く伸ばした琥珀色の髪。

前を開けた黒い学生服からはボルドーのシャツが覗いている。

人見知りをしないせいか、いつも周りに人が集まっていて賑やか。


真っ白なカッターシャツの上に紺色のカーディガンを羽織った朝陽くんは、自然な茶髪。

ワックスとかはついていなさそうなサラサラした自然な髪質だ。

物静かなタイプで、どことなく優等生っぽい雰囲気があった。


見分けるのには都合がいいけれど。
一卵性の双子でありながら、あまりにも対照的な二人。

まるで、わざとそうしているみたい。


例えるなら、陽介が太陽で、朝陽くんは月。

同じなのは声と、笑うと白い八重歯が覗くことだけ。
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