あなたが居なくなった日。

「あの、ですね?

私が持っている譜面の中から何か選んで月曜日にでも渡しに行くのでそれではダメでしょうか?」

ならばここが境界線だ。

月曜日に特進クラスまで人を訪ねて行くなんて真っ平ごめん。

だけどそれより譜面屋さんを巡って公衆の面前に晒される方が何十倍も嫌だ。

それにこの提案が通ればランチだって一緒に行かずに済む。

なんせお昼までの時間の粒仕様がないんだもん。

そして最大の決め手は月曜日だということ。

普通に授業のある平日なら楓だってついて来てくれるだろう。
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