あなたが居なくなった日。

「そんなの決まってる。

勝手に決めて私の意見はなくこうやって付き合わされてるんだもん。

そりゃ機嫌の一つや二つ悪くなりますって」

「でもさ?考えてもみて?

僕の練習を隣で体験できるなんてむしろ嬉しくない?」

なんだ。

自分の有名度分かってるんじゃん。

「私は遠くで聴いてるので充分かな。

ほら、元々は人見知りだし。

やっぱりこうやって二人っきりっていうのは気後れしちゃう」

「やだなぁ。

そこは『自意識過剰』とかなんとか突っ込んでくれないと恥ずかしいじゃないか」
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