あなたが居なくなった日。
久しぶりに会えるクラスメイトにワクワクした気持ちで今日の朝を迎えたのだろう。
「みーさき。おはよう」
そんなことをぼうっと考えているといつのまにか隣には楓がいた。
「おはよう。今日も寒いねぇ」
「そうだねぇ。って、一週間ぶりの会話がそれでいいの?」
「私たちはいいんじゃない?」
周りの子たちは会えば『あけおめ』『お年玉ヤバかった』『メイク変えた?』『学校だるいよねぇ』とテンション高く話している。
休みの間にあったこと。
新学期について。
飛んでくる言葉はどれも同じで、それぞれが自分の近況について一方的に吐き出しているだけのものだ。