あなたが居なくなった日。
エピローグ 合わさった音色。
新田くんに連れてこられたのは一緒に放課後を過ごしてきた練習室だった。
「今日って使えるんだ」
「そこはほら、僕の特権をね」
「何者ですか?」
笑ってしまった。
その音色に出会った時から感じてた。
新田くんって本当に何者なんだろう。
「でもどうしてここに?」
「だって、僕は昨日の返事を聴いてないから」
その言葉に、もう何度目になるか分からない時の制止が訪れる。