あなたが居なくなった日。
なんだか空気が重くなる。
外では雨は土砂降りだし、放課後の話題としてはちょっと適してなかったかもしれない。
そのまま何となく無言でお菓子を貪り合う。
そうやって無言の時間が増える度、少しずつ空気は重さをましていく。
それを誤魔化すようにお菓子を食べているとあっという間に全て完食し終えていた。
「雨、酷いね」
「うん。どんどん酷くなってる」
「どうする?」
「うん、よし!」
楓は勢いをつけて立ち上がる。