旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~
「遼平(りょうへい)、やめとけ」
そこへ、空気を切るような声が通った。
声がした方へ顔を向けると、そこには、既に退席したはずの宝来部長の姿があった。腕を組んで扉を背にしてもたれかかっている。
今の宝来部長の声だよね? え? りょうへいって、長谷川さんのこと?
「えー、いいじゃん。俺、前から吉岡さんのこと気になってたんだよ。せっかくのチャンス邪魔すんなよー」
えええ!? 長谷川さん、企画部長に向かってなんて口の利き方してるの!?
「真面目に仕事しろ」
宝来部長は盛大な溜め息を吐いた。
「はいはい。分かりましたよ。それで吉岡さん、今日ご飯行かない?」
絶句する私の瞳には、無邪気な笑顔の長谷川さんと、顔を歪めた宝来部長が映っている。
そこへ、空気を切るような声が通った。
声がした方へ顔を向けると、そこには、既に退席したはずの宝来部長の姿があった。腕を組んで扉を背にしてもたれかかっている。
今の宝来部長の声だよね? え? りょうへいって、長谷川さんのこと?
「えー、いいじゃん。俺、前から吉岡さんのこと気になってたんだよ。せっかくのチャンス邪魔すんなよー」
えええ!? 長谷川さん、企画部長に向かってなんて口の利き方してるの!?
「真面目に仕事しろ」
宝来部長は盛大な溜め息を吐いた。
「はいはい。分かりましたよ。それで吉岡さん、今日ご飯行かない?」
絶句する私の瞳には、無邪気な笑顔の長谷川さんと、顔を歪めた宝来部長が映っている。