君が可愛くて仕方ないんだよ。
なんでこんなとこ寝てんだよ、

2年か1年か?

上履きの色を見ると2年のようだった。


線の細い茶色の髪の毛が
光に当たってきらきらと輝いている。



「おーーい風邪ひくよ」


「んんっ、んー」

スゥ、スゥ…と心地よさそうな寝息が聞こえる。


「起きろーー」




「ん。んん…ん!?」

がばっ!!と眠りから目覚めたその子に
俺は見覚えがあった。



これが俺とみゆの2回目の出会いだったんだ。
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