君が可愛くて仕方ないんだよ。
去年の入学式
ーーーーーーえっ、ここどこ……??
真新しい制服に身を包んでいる私は、
1人で廊下の真ん中に佇んでいた。
「ここさっきも来たかも……」
独り言をつぶやいても、聞こえてくるのは
入学式が始まった、という合図のアナウンス。
やばい、入学式始まっちゃった!!!!!?
あわわわわ……と慌てて窓を覗いても
なーんにもわからない。
どうしよう。
じわじわと溢れてくる涙が、より一層、
私の心を不安にさせる。