花束に、気持ちを込めて。
席替えのくじを引き、番号を確認する。
1番。
前の席だ。
えっと、隣は……。
トントン、と肩を叩かれる。
誰だろう……
振り向くと、そこには……
……光属性!?
なんでこんなにキラキラしてる男子が!?
「佐藤だよな。」
コクリと頷く。
「俺、お前の隣の席!よろしくな!」
「よろ しく」
えっと、何君だっけ?
彼の名札に目を走らせる。
「西園寺 く ん」
「喋れるの!?」
「簡単な 単語 なら 何と か」
「そっか。スゲーな!」
顔をクシャクシャにした、西園寺くんの笑顔は、何故かあたしの胸を締め付けた。
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