花束に、気持ちを込めて。
自分の気持ちに気づいた途端。
あたしは、欲張りになった。
もっと可愛かったらいいのに、とか
もっと話すのが上手かったら、とか
耳が聞こえたらいいのに、とか……。
今まで、そんなこと、全然なんとも思わなかったのだ。
それが、突然、変わってしまった。
「たくみくん。」
「な、何?」
「た くみくんの 思う、可 愛い女の 子 って どんな子かな。」
「え!」
あ、考えてるだけだと思ってたけど、口に出してしまった!
「……ごめん、忘れ て!」
どうしよう、恥ずかしくて、消えたい。
「えっとねー、そうだな。」
え。答えてくれるの?
「一生懸命で、何事も諦めないで。とっても笑顔が素敵で。見ていて飽きない奴かな!」
ちくん。
と、胸が痛む。
そのひとは、あたしに持ってないものを持ってる人、なんだろうな、きっと。
「ちなみに、俺はそいつのことが好きなんだ。」
……!!!!
それが、たくみの宣戦布告だなんて、詩織は、全然分からなかった。
あたしは、欲張りになった。
もっと可愛かったらいいのに、とか
もっと話すのが上手かったら、とか
耳が聞こえたらいいのに、とか……。
今まで、そんなこと、全然なんとも思わなかったのだ。
それが、突然、変わってしまった。
「たくみくん。」
「な、何?」
「た くみくんの 思う、可 愛い女の 子 って どんな子かな。」
「え!」
あ、考えてるだけだと思ってたけど、口に出してしまった!
「……ごめん、忘れ て!」
どうしよう、恥ずかしくて、消えたい。
「えっとねー、そうだな。」
え。答えてくれるの?
「一生懸命で、何事も諦めないで。とっても笑顔が素敵で。見ていて飽きない奴かな!」
ちくん。
と、胸が痛む。
そのひとは、あたしに持ってないものを持ってる人、なんだろうな、きっと。
「ちなみに、俺はそいつのことが好きなんだ。」
……!!!!
それが、たくみの宣戦布告だなんて、詩織は、全然分からなかった。