彼女と彼の隠し事、予想通りの展開(似た者同士？の恋の行方のその後の日常）

「それはそうと篠原君と喧嘩した？」

「やっぱりわかりますかー」と頭をカキカキ。

「私をだしにして目の前でイチャイチャしてたのにいきなりよそよそしくすればわかるって、で何があったの？」

「ささいなことなんですけどね、お互いあやまれなくて……。」

「そっか〜」と時計を見る。「そろそろかなぁ〜」と辺りを見る。「あっ来た来た。」と少しガタイがいい男性が必死になって走って来るのが見える。

「篠原？」と男性の方を見る。

「上谷君が席を外している時に篠原君に『1時間以内に来ないと上谷君お持ち帰りするよ。』とメールしたの。」と辻本は上谷にニッコリとした。

篠原は息を切らしながら上谷の左腕を掴み自分の後ろにかくし辻本から見えないようにした。
「かみっ、上谷は僕のです、だから辻本さんに渡さない。」と睨んだ。