Precious☆Memories
「おはよッ!!もかッ」
そう声をかけてきたのは,あたしの親友,下原 優香子 (シタハラユカコ)。
あたしは優香ッて呼んでる。
いつも元気なうるさいヤツ。でも場をわきまえることは誰よりも分かってる。
いわゆる空気が読める子なんだ。
「おはよう。優香♪
朝から元気だね。」
「あったり前じゃん!!今日から中学生だよ。クラスにかっこいい人がいて,うちはその人に恋して…ブツブツ…‥ブツブツ‥」
「はいはい。朝からよくそんなに頭回るよね…。」
「だって…恋したいじゃん!!」
入学式初っぱなそんなこと考えてるのはきっと優香だけだよ。
あたしは心の中で呟いた。