双子の弟と幼なじみ
「ダーメ、僕今から洗濯物下ろしに行くから、みぃの宿題してる暇はないの」




そう言うとみぃは控えめにぷくっと口を膨らまして、僕を睨みつける。


残念ながら、僕たちに身長差なんてほぼない。


165センチの僕と3センチしか変わらないみぃ。


本人はわりかし高い身長を結構気にしているようだけど、美鈴さんも結構高いからそりゃ身長も伸びるってものだ。


…まぁ、だから。恋愛小説にありがちな、上目遣いとか、壁ドンとか、そう言う類のものは僕たちの間には存在しない。


下手にドキドキさせられなくて、ありがたいと言えばありがたいんだけど。



「えー…みゆも寝たいから宿題してる暇ない」


「してから寝なよ」


「…やだ」




この通り、みぃはとんでもないわがまま。


自分がやりたいことしかしない。




学校ではいい子にしてるんだけど、家に帰ったらいつもこんな感じ。
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