双子の弟と幼なじみ
ここまできたら脱力系とか言うよりはもう何もしない子。




「ほら、洗濯物畳んだら、手伝ってあげるから、一緒にしよ?」


「…わかった」




渋々といった感じでそう言うと、僕の部屋を出て行った。


ふぅ…。


女の子が、ましてや好きな人が、いつ自分の部屋にやってくるかわからない状況ってなかなか恐ろしいものだなって、この2週間で実感した。


気が抜けないんだもん。


なんてこったって感じ。




僕は部屋を出て別の部屋に入る。


洗濯物が干してある部屋。


みぃの服を他人の目にさらされるところで干すのは、僕たちも嫌だし、なんなら美鈴さんに止められているから、うちの洗濯物は全て部屋干し。


みぃは「嫌な臭いがしなきゃなんでもいい」と言うタイプの子だから別にそう言うのは気にしなくてもいいし。


…いろんなことへの執着なさすぎなんだよ。




僕は洗濯物を取り込むと、全部畳んで僕の部屋、悠宇の部屋に服を置いて、みぃの服を持ってみぃの部屋へ行った。
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