双子の弟と幼なじみ
コンコンコン




「みぃ、いる?」


「…」



…あれ、さっきリビングの前通った時みぃいなかった気がするんだけど。




「開けるよ?」




そう言って、チラリと部屋を覗くと、ベットに入って熟睡中だった。




…まぁ、そうだよね、そうだと思ってたよ。


僕はとりあえず服を椅子に置くと、みぃの部屋を出た。




後でいいか、うん。



今日出た宿題そんなに難しいやつじゃなかったしね。



先にご飯作っちゃお。




* * *




「みぃ、起きて」




一通りの家事が終わった僕は部屋で寝ているみぃを起こす。


無防備に口を半開きにして、スヤスヤ寝息を立てている。





「みぃ」


「…ん、ぅ…もう、ちょっと」


「みぃ、先宿題終わらせちゃおう?
で、宿題終わったらご飯にしよ?」


「…起き、る」




もぞもぞと布団が盛り上がる。
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