双子の弟と幼なじみ
好きなことは寝ること、食べること、読書。


そんな彼女はとりあえず食料を餌につると素晴らしく従順になる。


そんな事、幼なじみの僕は昔から知っていた。




そのまま彼女、立花美優(みゆ)の手を引いて僕はリビングに連れてきた。


さっき起こした僕の双子の兄、悠宇(ゆう)は、リビングの扉をあけてすぐの床で寝ていた。




なんだって、こんなに無法地帯なんだ、うちの家は。




悠宇を蹴り飛ばすと、それを跨いでみぃを歩かせる。


眠たくて足元を見ていないみぃは当たり前のように悠宇の体に蹴つまずいてバランスを崩す。




「…わ」




気の抜けた、悲鳴とも言えない声を薄くあげると、そのまま床へ倒れていくみぃ。



本当に、世話の焼ける2人だ。


僕はこんなでこれから1年、過ごせるのか、本当に。




そんな不安を抱きつつも、倒れてきたみぃを抱き上げご飯を並べた食卓に着かせる。
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