双子の弟と幼なじみ
そして、バサァッとみぃが出てくる。




「ん、いい子」


「ん…」




みぃはボサボサになった頭を右手で撫でつけながら、机に向かった。


ワークを開くみぃを僕は隣で見つめる。




「別に、今日の範囲簡単だったけどね」




僕がぼそりと呟くのと、みぃがあくびをしたのはほぼ同時だった。



「ん…ほんとだ、ただの展開じゃん…」


「うん、みぃなら出来るでしょ」


「うん、全然できる」




その言葉を聞いて、僕は机の角に肘をついた。




別に、教える必要もないみたいだし、宿題の範囲終わるまで見てるだけでいいよね。


ちょっと疲れたから頭も回んないし。




業間にパパッと宿題を終わらせてしまった僕は、のんびりみぃが進める宿題を見ていた。



寝る前に英語の予習しとかなきゃいけないのか…。


あー、明日体育あったっけ…。


みぃの分のジャージも準備しなきゃ。


そう言えば、明日から芸術の時間も始まるんだっけ…。
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