双子の弟と幼なじみ
まぁ、どうせ昨日も遅くまで本を読んでたんだろうけど。




…それにしても男の部屋で寝るかね?


え、僕ほんとに意識されてないのかな。


まぁ、同居に関して一切反対しなかったし、そんなもんなのかな。




僕は、少しめくれ上がっていた掛け布団をかけ直し、本に栞を挟んで片付けた後、メガネを机の上に置いて、みぃをみつめていた。


しばらくしたら、いつもの通り寝返りを打って、仰向けになり、半開きの口をパクパクさせながら寝言を言っているようだった。




「…ふ、ぅく」




…可愛すぎやしませんか。


寝言で僕?


え、いいの?ほんとに。


可愛すぎかよ。




理性を崩壊させようと、頭の中を駆け巡るみぃの寝言を無理やり払いのけて、僕は机に突っ伏した。




理性の決壊はもう早い。


それまでにみぃには起きて欲しい。


ただ、休みの日にみぃを起こすと尋常じゃないくらい機嫌が悪い。


だから、起こしたくはないんだけど…。
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