双子の弟と幼なじみ
僕のこの音がみぃに聞こえてなきゃいいなって。




「かまって、暇だから」


「ん、何する?」




みぃは密着したまま、耳元でそう言うから、そのあざとさに気づかないふりをして返事をする。




「ん…一緒にお昼寝」


「まだ昼じゃないよ?
それにさっき寝てたし」


「寝ても寝ても眠いんだもん。若さゆえだね」


「うーん…そうなのかな」




「あ、みゆ、本買いに行きたい。


先週買った本読み終わっちゃったの。


読みたい本もあるし…ダメ?」


「いいよ、着替えておいで?」


「ん」



みぃはそう言うと、僕からするっと抜けて部屋から出て行った。




ふぅ…、久しぶりに緊張した。



あんな女の子の体だったかな…。


去年まであんなにしっかり出るとこ出てた感じしてなかったんだけど…。



僕はそんなことを思いながら着替える。
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