双子の弟と幼なじみ
白のパーカーにジーパンというラフな格好になると、財布と携帯、その他諸々をかばんに詰め込んでリビングに出た。


みぃはまだ、準備が終わってないらしい。




あ、悠宇のご飯準備しとかなきゃ。


僕はキッチンに移動して、冷蔵庫を開ける。


…やば、何もない。


カップラーメンのストック出しとこ。


ごめん、悠宇。


悪気があったわけじゃないんだよ、ほら、冷蔵庫見てくれたらわかるよ。


…ごめん。




仕方なく、カウンターの上にカップラーメンを置くと、逃げるようにキッチンから去った。




リビングに戻ると、着替え終わったみぃが立っていた。




「あ、ふーくんいた」


「ごめんごめん、悠のお昼出してた」




まじまじとみぃの服を見る。




水色のふわりとしたニットに、白いロングスカート。


長いミルクティー色の髪の毛は三つ編みにして右肩に流し、少し赤めのリップを塗っていた。
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