双子の弟と幼なじみ
そして、本当に興味がないのか、そのあと返す言葉もなし。



「ふーくん、夕ご飯のお買い物も済ませるの?」


「んー、そうだね。昼からまた出てくるの面倒だし」




「本当に仲いいんだねぇ」


「…うん、幼なじみだから」


「美優ちゃんはこの辺に住んでるの?」


「…それ、言わなきゃダメ?」




みぃのご飯のために急いで買い物をしようと、食材を選びながら早めに進む。


そんな僕についてくるみぃの後ろからしつこくついてくる理玖。


みぃはそろそろお腹が空いてきたのか、機嫌が悪い。


うざったそうに理玖のことを睨みつける。




「そんなに怖い顔したら、可愛い顔が台無しだよ?」


「…なんか、そーゆーのやだ。
みゆがどんな顔してても、嘘でも可愛いって言ってくれる人じゃないと無理」




と、子ども全開のわがまま発言。


いや、みぃはどんな顔してても可愛いよ、ほんとに。



「へぇ、割と甘えたなんだ。そーゆーの、好き」




理玖はしれっと告白。
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