双子の弟と幼なじみ
前もしてフラれたくせに、鋼のメンタルだなぁ。


僕そういうの怖くて、みぃに告白できないのに。




「…わかったような口聞かないで。みゆが甘えるのはふーくんとゆーゆだけ。
早く卵買って帰ればいいと思う」




さらっと言い流されたみぃの言葉に高鳴る胸。


僕は勝ち誇った笑みを浮かべて、隣で騒ぐ理玖を見る。


何やら悔しそう。




ふっ、ざまーみろ。


15年の積み重ねがお前に負けてたまるか。



なんて、心の中で悪態をついていると、理玖の顔つきが変わる。


へらっとしていた整った顔立ちが急にダルそうな、うざそうなそんな顔に。




「美優ちゃんって、ちょろいかと思ってたけど案外そうでもないんだね。ナメてた。
面白い、久しぶりに」



ニヤリと笑う。


みぃは心底めんどくさそうな顔をして、理玖を見ていた。


すると、理玖がみぃに一歩近づく。




そして、理玖はみぃの顎を掴んで目線を無理やり合わせた。
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