双子の弟と幼なじみ
そしてみゆはもう一度ふーくんの所在を確認して、少しだるそうだけどしっかり寝ていることを確認する。




「ふーくん、みゆ学校行ってくる」


「…ん、怪我、しないでね」




その声を聞いて家の鍵を持ってパタパタと家を出た。



この際、ゆーゆのお弁当さえ持ってたら他の忘れ物なんか気にしないでおこう。



思いのほか、準備に手間取ったらしく、学校までの道のりを全力疾走。



あぁっ、あとで瑠宇ちゃんに連絡入れておかなきゃ…。


ゆーゆご飯のお届けはお昼休みでいいんだよね…で、あとは…。



走っている間も普段は考えないようなことばっかりが頭をめぐる。


教室に入った時には、みんな着席していて。


予鈴が鳴ったあとだったらしい。


みゆは制服をパタパタさせながら自分の席に座る。



「…ふぅ」




息をついた直後、前の扉から先生が入ってくる。



「おおっ、立花、今日は起きてるんだな」
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