双子の弟と幼なじみ
…そしてその5分後。



「みー」



少し心配そうな顔をしたゆーゆが登場。




「どしたの」


「あの弁当、歩宇の?」


「うん、あの子が持って行きたいって言ったから」


「そ…ならいいんだけど。歩宇は?」


「熱でおやすみ」


「あー、あいつがとうとう熱出すとか…カミナリ落ちるな」



薄く苦笑いを浮かべて教室を出ていくゆーゆ。



うん、やっぱり顔もちょっと違うよ。


ゆーゆの方がかっこいいと思う。


ふーくんのほうがかわいい。



ふーくんのほうがかわいい。


大事な事だから2回言った。



「仲良しだよね〜、さすが幼なじみだよ〜」



ふわりとした声がみゆの耳に響く。



「ちっさい頃からずっと一緒だから」



いつも通り、表情筋に楽させて、ほのちゃんの言葉に答える。



「で、双子はモテるし、美優ちゃんもモテるし。


毎朝登校してくるとき、キラキラしすぎて近づきがたいんだよぉ〜」
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