双子の弟と幼なじみ
両手で頬を包んでふわりと笑う。



「別に…そんな事ないでしょ」



今まで友達いなくて、ずっと1人でいたみゆには、ゆーゆとふーくん以外に褒められるなんてこと非日常すぎてテレが隠せない。


…恥ずかしいんだけど。



「でもでも、双子くんたちは可愛くて、低身長なのもなかなか人気でしょ?


美優ちゃんったらすっごく美人さんだし、ちょっと表情が薄いところもまたいい。可愛い。


たまにふって笑った時の美優ちゃんの破壊力と言ったら」



ふふふふふっ、と不気味な笑いでみゆのことを見つめるほのちゃん。



「ほのちゃんのが可愛いよ。ふわふわで」


「そんなことないよ〜っ、あ、でも昨日告白されたの」



いや、モテてるじゃん。可愛い証拠じゃん。



「えっとね、1個上の先輩で、バスケ部の…誰だっけ?」


「へぇー、すごい」


「思ってないでしょ?美優ちゃんの方がモテるわけだし」



緩みきった頬を赤らめながらほのちゃんはそういう。
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