双子の弟と幼なじみ
ふーくんの声。


いつもより少し低い、なんだか怒っている様子の声。



「あれ、思ってたより早かったね」



近づいていたりーくんの顔はゆっくりと離れていく。



「みぃみたいな、いつまでたっても頭まで子どもの子に、そんなことしないでもらっていい?

穢れる」


「いやぁ、俺が教えてあげようと思って」



最後に離れたりーくんの手。


みゆはパタパタとふーくんにかけよる。



「みぃ、なにもされてない?」


「うん」



みゆがそういうと、ふーくんの後ろにみゆを回して2人はバチバチする。



「理玖みたいなやつに教えてもらわなくたって、みぃはこのままでいいの」


「お前も大変だなぁ、そんな純粋な幼なじみ、手も出せねぇじゃん」


「出さないよ、そんな関係じゃないし」


「俺ならそんな可愛い幼なじみ、キスだけじゃすまねぇよ」


「お前と一緒にしないでくれる?


悠宇は何したか知らないけど、少なくとも僕はない。
みぃは妹みたいなもんだし」



…意識、されてない。


まぁ…わかってたことだけど。
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