生きろ、私
遺骨が入っているという箱。

開けてはいけないけれど、こっそり開けた。

そこには、


「骨なんて、入ってないじゃない。」

石ころ。

あの人の命は、石ころ同然って言いたいの?

「うああああああああああぁぁぁ!」

私は泣きじゃくった。

娘は戸惑っていた。

お義母さんは、放心していた。

誰もが皆、不幸だった。
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