生きろ、私
貴方のいない、孤独な夜に何回泣いた?

覚えてすらいない。

その度に、私の子は、お腹を蹴った。

そうだ。私が泣いてどうする。

この子は、こんな時代に望んで生まれてきたわけじゃない。

平和な世に生まれてくることが出来なかったのだ。

ごめんね。

こんな母親で。

たとえ全員が、あなたを産むなと言えども、

私はあなたをちゃんと産むから。
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